稽古場とは何か
服作りの順序を変えましょう

この画像はイッセイ・ミヤケのコレクション作品です。
例えばこの画像を見て、この服のパターンを作ってくださいと言われたら、みなさんは作ることができますか。経験豊富なパタンナーさんであれば、おおよその形を推測することはできるかもしれませんが、多くのパタンナーさんは無理だと感じるのではないでしょうか。
なぜでしょう。
では質問を替えて、パターンではなく、この服を作ってくださいと言われたらどうでしょう。トルソー上で、布を直接ピン止めしながら組み立てていけば、試行錯誤しながらでも、なんとか立体として構築できるのではないでしょうか。重要なのは、外観を完成させることではありません。衣服の立体構造を自分の手で構築することです。

立体構造が完成したら、その衣服を解体してください。縫い目をほどいて一枚一枚の布に分別すると、それらはすべて平面になります。そしてその一枚一枚が、そのままパターンになります。つまりパターンとは、立体である衣服を平面へ戻した結果なのです。
玉置メソッドが提案するのは、パターンを合理的に得るための順序です。みなさんが行っている順序では最初にパターンを作らなければなりませんが、これには多くの経験則や勘が必要となるため、経験の浅い人にはなかなか実行できません。
玉置メソッドは、その順序を本来あるべき姿へ戻すものです。
決して簡単ではないと思いますが、服を直接作ることなら、経験の浅い人でも可能です。作り上げる構造を自身の眼で確認しながら、銅像を彫るように作ることができるでしょう。そうしてできあがった服を解体分別すれば、そこにパターンは必然的に表れます。
パタンナーの目的は服を作ることです。最初にパターンを作るのではなく、まず服を作る。この順序を見直すだけで、パターンはもっと合理的に、そして確実に得られるようになるはずです。
パターンメーカー玉置浩一
80年代デザイナーズブランドの旗手「MEN’S BIGI」で15年、アウトドアブランドの覇者「THE NORTH FACE」で30年、玉置浩一はチーフパタンナーとしてブランドの繁栄を支えました。
50年に及ぶパタンナー人生に於いて、玉置は終始「既製服とはどうあるべきか」にこだわりました。そして、既製服に特化した世界で唯一のパターンメーキング理論「玉置メソッド」を構築しました。
稽古場とは何か
既製服全盛のこの時代に、既製服がどうあるべきかを考えることは極めて当然のことです。玉置の稽古場とは、既製服に携わるパタンナーを対象とした教育活動です。玉置メソッドの習得を目的とし、複数の教育プログラムが用意されています。
稽古場教育プログラム
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