企業指導と講演活動について

玉置メソッドは、業界で一般的に行われているパターンメーキングとはまったく異なる方法論であるため、特殊なキワモノと捉えられることがありますが、それは間違った解釈です。実は業界で一般的に行われているパターンメーキングこそ、特殊なキワモノだと考えるべきです。なぜなら、専門学校や大学で教えられるパターンメーキングが、21世紀が4分の1も過ぎたこの時代に、今もなお200年前のオートクチュールの方法論を基本としているって、極めて特殊じゃありませんか。洋服の歴史が浅いこの日本でさえ、既製服が隆盛してすでに100年以上の年月が過ぎているというのに、既製服をどう作るべきかという観点で服作りを行う企業がどこにも無いというのは、かなり特殊なキワモノ的現象ではありませんか。かつて日本を支えた大手アパレル企業が、合理化の象徴であったCADに莫大な投資をしたにもかかわらず、ここまで疲弊したのはなぜか。その原因をみなさんは考えたことがありますか。方法論や考え方が、時代やマーケットの要求に対応できなかったからですが、それはつまり、特殊なキワモノにしがみついて離れなかった結果と言わなければなりません。

既製服はどうあるべきか。玉置メソッドの考え方やパターンメーキングの方法は、すべてこの思想を基軸に構築されています。より多くの人々に満足していただく既製服を提供するために、いったいどのようなダミーを使うべきか。誰が着るかわからない既製服を作るにあたり、いったい誰に合わせてパターンを設計すればいいのか。マーケットの体型体格はどのように分布しているのか。どうすればより多くの人々に満足していただけるサイズ展開ができるのか。グレーディングはどのような方法で行うのが合理的なのか。ブランドが基準とする体格体型とは、いったいどんな寸法でどんな形であるべきか。

既製服はどうあるべきか。玉置は80年代デザイナーズブランドの旗手「MEN’S BIGI」で15年、アウトドアブランドの覇者「THE NORTH FACE」で30年、チーフパタンナーとしてブランドの繁栄を支えました。既製服を作るに際し、既製服はどうあるべきかを考えることは極めて当然のことです。玉置はこの当たり前のことを、50年にわたり、ただ当たり前に実行してきました。既製服はどうあるべきか。みなさんはこうした立脚点で洋服を設計していますか。みなさんが行ってるパターンメーキングにこの思想が入っていますか。みなさんのブランドは繁栄していますか。玉置の稽古場では、企業指導と講演活動をとおして、玉置の極めて当たり前の考え方と方法論を提供しています。ブランドの繁栄に役立てていただければ幸いです。


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